研究内容

研究の適用範囲

指導教員は,認知人間工学を専門としています.得意としていることは,広い意味での人間の心理メカニズムを工学的に分析することであり,ここで分かることを,医療,消費者行動,UI/UXなどの領域で見られるさまざまなレベルの問題の解決に活かしています.

 

興味を持った方のために,指導教員についてもう少し詳しく説明させてください.

教員は学生時代に経営工学を専攻する学科・専攻に所属として,その後24年以上,経営工学という場で研究・教育をしてきました.つまり教員のバックグラウンドは経営工学であり,そのコンテクストの中で,人間工学を専門としてきました.経営工学の基礎となる分野である「インダストリアルエンジニアリング/インダストリアルマネジメント,生産マネジメント」と,「人間工学」という,ふつうは違う教員が担当するような,異なる(とふつうは思われている)2つの分野の教育について長年深く携わってきたという,変わった経歴を持っています.

経営工学と言っていますが,研究者としては人間工学の研究をしています.研究内容は,「人間工学を専門としている」とおっしゃっている研究者と同様に,ふつうに人間工学をやっています.「経営」という言葉のイメージにばかり強く引っ張られているということはありません.

ただ,経営工学というバックグラウンドであり,教員自身もかなり幅広い分野の教育・研究に携わってきたという経歴を持っているので,研究課題であったり対象については,偏見なく取り扱うという態度は持っています.何が何でも○○のデザインだけを取り扱うとか,何が何でもある特定の生理計測をやるとかというわけではなく,社会に問題があり私が貢献できるのならばどこへでも行こう(行くべき),その問題に適したアプローチをとろうという考えを持っています.このために,私の研究は,分野も広いし,取り扱う問題も個別のUIの問題から,文化に関する問題まで,それはもう本当に広いんです.問題に対するアプローチ方法も多様です.この幅広さ・多様さが,私自身の専門が他者から理解されにくくしている側面もあります.

ただし,この中で一貫しているのは,現実・現場を見ること,思いこみでものを言わないという姿勢です.私は,「われわれは宗教ではない」という言い方をすることがよくありますが,要するに問題となっていることを思い込みではなくしっかり観察し,その観察に基づいてものを言っていきましょうね,言ったことがそのまま真実になる教祖さまではないのですからね,ということを言っているのです.

研究の目的

社会に存在する難しい問題を解決することです.具体的には,私たちが持っているリソース(知識,スキル,知的好奇心)で貢献できる問題ならば,私たちはチャレンジします.この価値観に共感してくれる方と,一緒に仕事をすることを楽しみにしています.